チャレンジし続ける人は若々しい!
エゴレジの3つのキーワードは,柔軟性・好奇心・立ち直る力です。エゴレジをアップするには,とにかくやってみよう!トライしてみよう!という姿勢が大切です。
アンチエイジングは誰もが関心のあることだと思います。脳科学者の茂木健一郎先生は「脳にとって最大のアンチエイジングは,自分の可能性をどんどん追求していくこと」と指摘されています。脳は何歳になってもチャレンジすることで成長できることがわかっています。茂木先生は「自分が不安になるくらい新しいことに挑戦することを提案されています。
なぜ,不安になるくらい新しいことでないとダメなのか,というと,そのくらい脳に負荷をかけないとドーパミンが分泌されず,喜びが感じられないため,チャレンジする気持ちが湧いてこないからなのだそうです。
チャレンジ精神とは,毎日の生活において安定よりもむしろ変化を標準ととらえ,起こりうる変化を脅威としてではなく,自分の成長につながるチャンスと考える傾向です。
脳のコンフォートゾーンを抜け出せ!
茂木先生によれば,人間の脳には「コンフォートゾーン」というものがあるそうです。食事の支度や通勤,テレビを見るなどいつもやっている行為は「できる」とわかっているため,不安になったり心配になったりはしません。こうした慣れ親しんだ毎日の行動はコンフォートゾーンの中に含まれます。でも,この中に居続ける限り,脳は成長できないのです。「できるかどうかわからないけど,やってみよう!」ということにこそ価値があるそうです。
同じような日々を変えてみる!
「慣れ」を撃退するには、生活に新しい要素をどんどん取り入れていくことが必要です。「新しいことをどんどん取り入れる」と聞くと、とてもハードルが高く難しいことのように感じてしまうと思います。実は、必ずしも大きなことにチャレンジする必要はありません。大切なのは、小さな変化を自分で意識的に作っていくことなのです。
毎朝買っているコーヒーの種類を別のものに変えてみる、いつもよりも早めに行動してみる、家事や仕事の手順を差し支えない範囲で少し変えてみる、スマホばっかりの通勤電車内でたまには本を読んでみる、といったちょっとしたことで構いません。少しの変化でも、ルーティン化された毎日にとっては十分な刺激になります。まずは、小さなところから変化を取り入れて、前向きな気持ちを取り戻してみてください。そうしたら、もっと大きな変化を取り入れたくなると思います。ちょっと無理かな,っと思うことにもチャレンジできるでしょう。
やりたいこと、行きたい場所、目標などを紙に書き出して、生活に張り合いを持たせてみましょう。時には、人との関わりを積極的に持つことも大切です。意識して,普段あまり会わない人に会ったり、いつもとは別の人とランチに行ってみたりすると、新鮮な気持ちを味わえます。知らない世界や馴染みのない世界を知る機会になるので、脳には大いに刺激になるはずです。
子どものように好奇心を解き放っておく!
普段から意識して、何事にも「好奇心」を持つことが大切です。好奇心とは、自分が知らないことや不思議に思うことに興味をもち、知りたいと思う気持ちのこと。「どうして」「なぜ」と思ったことには、関心を持たずにはいられないのではないでしょうか。日頃から子どものように好奇心を解き放っておくのがいいでしょう。好奇心による知識や経験の増大が、脳に成長の促進をもたらしています。
たとえば、銀行などで思いの外待たされてしまったとき。雑誌や本,スマホで時間をつぶす方法もありますが,まわりの人を観察してみる時間にしてはどうでしょう。窓口の人,一緒に待たされている人,警備の人,窓口業務のやり方,ソファー配置など「なぜ」「どうして」の視点から考えを巡らせてみる・・・。
そんな好奇心全開の生活していると、「考える訓練」ができることはもちろん、人と違った着眼点を持つこともできるようになるものです。些細なことにも関心を持ち、いろいろ考えをめぐらせてみるのも、脳に刺激を与えるおもしろい時間になるでしょう。
対人関係において相手に対する好奇心を持つことは、人間関係をより豊かにします。また、仕事に対して好奇心を持つことは、やりがいと達成感につながります。そして、趣味を持ち、余暇を楽しむことは、人生を豊かにしてくれます。
「慣れ」は避けられないもので、ある程度仕方がないと言えます。しかし、行動に小さな変化を取り入れるチャレンジ行動で脳のコンフォートゾーンを抜け出し,自分の考え方や感情の変化を認識したりすることで、ルーティン化された毎日を張りのある日々に変えることができます。好奇心をもって,脳のアンチエイジングにチャレンジしてみてください。