🔴精神安定のカギは食べること!

「ストレスが溜まっている」「集中力が足りない」「やる気が出ない」…。メンタルが安定していないと、このような悩みができてしまいます。メンタルを整える方法の1つが食事です。

食生活によって体調がよくなったり、悪くなったりするように、われわれの「心」も食べるものに影響されます。心をコントロールしている脳も食事からの栄養で動いているのですから、考えてみれば当然のことです。脳の栄養状態によっては、心も元気がなくなってしまいます。反対に、脳の働きを助ける栄養を補給すれば、脳の働きもよくなり、心も安定します。食事によって、メンタルも整えられるのです。

管理栄養士・食事管理サービスあすけんの事業統括責任者であり、「なぜあの人は、夜中にラーメン食べても太らないのか?」の著者でもある道江美貴子先生の著書から、「やる気がでない場合」のメンタルに効く食べ物についてご紹介します。

🔴メンタルを整える食事

頑張ろうという気持ちはあるのに、「何もやる気が起きない」「何をやるにも面倒」というときは誰にでもあります。体の疲れが原因でないときは、やっぱり脳の栄養不足が原因かも。食べ物の力で脳の働きを復活させることが大切です。

 

1.やる気を出す栄養素
人のやる気に関わる脳内物質は、ドーパミンとノルアドレナリンです。ドーパミンは、気持ちを高揚させ、モチベーションを高める働きがあります。ノルアドレナリンはドーパミンからつくられ、これも意欲を高めてやる気を起こす働きがあります。この2つの物質の原料となるのが、アミノ酸のチロシンとフェニルアラニンです。

2.やる気を出す食事
チロシンが多く含まれている食材には、チーズなどの乳製品のほか、たらこ、ちりめんじゃこ、ピーナッツ、大豆(大豆製品)、魚介類などがあります。
一方、フェニルアラニンは、チーズや大豆(大豆製品)のほか、小麦粉(強力粉)、卵、アーモンド、ピーナッツ、かぼちゃ、じゃがいも、ごま、肉や魚などに多く含まれています。
これらを摂取するには、次のようなメニューがおすすめです。

シーフードグラタン+サラダ
チロシンとフェニルアラニンが豊富な魚介類とチーズを合わせて摂取できるシーフードグラタン。サラダには、豆サラダなどを選ぶといいでしょう。

レバニラ定食
レバーはチロシンとフェニルアラニンに加えて、ドーパミンを生成するときに必要な、鉄・ビタミンB6・葉酸も豊富に含まれているので、やる気を出したいときに超おすすめの食材なのです。疲労が溜まっているときはスタミナ回復にもなります。ただし、食後の眠気防止のため、ごはんは少なめにして腹八分目で抑えるのがポイントでしょう。

刺身定食
お刺身はチロシンとフェニルアラニンが豊富。刺身でなくても焼魚定食や煮魚定食でもOKです。コマーシャルでもよく流されているように、サバ、サンマなどの青魚やマグロは、脳の働きをよくするDHA・EPAも豊富なので一石二鳥ということです。野菜の小鉢をプラスできるなら、鉄・葉酸が豊富なほうれん草などの青菜のおひたしを選ぶといいでしょう。味噌汁の具は豆腐がGOOD。

3.やる気を出す間食
間食でパパッとやる気を引き出す栄養を補給したいときに効果的なのが、ピーナッツや豆乳。やる気が出ないときは、カフェラテをソイラテに替えてみましょう。
このほか、バナナもフェニルアラニンが豊富な上、ビタミンB6も含んでいるので、やる気が出ないときにぴったりの間食です。

 

🔴食べ物で気分をかえる!

『American Journal of Public Health』誌に掲載された最近の研究によれば、2年間で12,000人を追跡調査した結果、少なくとも1日に野菜と果物を8皿分摂取すると、個人の状態や収入に関係なく、幸福度や人生に対する満足度、健康度が増すことがわかりました。

これは、気分に好影響を与えるとみられている抗酸化物質(特にカロチノイド)の摂取量が増えるためではないかと考えられています。したがって、グラノーラバーをリンゴに変えてみるといいかもしれません。あるいはサンドウィッチに多めに野菜を入れてみるのもいいでしょう。体に害はないどころか、むしろ助けになるかもしれません。

エゴレジをアップするためにも、毎日をエネルギッシュに過ごすためにも、ぜひ参考にしてみてください。