🔴エゴレジワークのあれこれ  

エゴレジ研で実施したエゴレジアップ実験に協力してもらったワーク(図形)の中から、前回に引き続き、2~3のユニークなものをご紹介したいと思います。

🔴課題ワーク 図形Ⅱ

つぎの図形に線を加えて,何か面白い絵をたくさん描いてみてください。描いた絵には,下に絵の題名をつけてください。

 

 

 

 

 

コーネル大学の認知心理学者のスターンバーク教授は「Creativity Research Journal」で次のように書いています。

“創造性について評価しようとするなら、非日常的な時にたまたまやったことではなく、日常生活の習慣として評価しなければならない。すべてのイノベーションの裏には創造性があるということは、イノベーションは習慣から生まれているということだ。”また、“クリエイティブな人はクリエイティブなのである。持って生まれた特別な性質の結果というわけではなく、むしろ人生に対する態度のようなものだ。何かが起こったら、何も考えずに自動的な対応をするのではなく、常に新鮮で斬新な方法で対応するのだ。”

とはいえ、問題が起こったら当たり前のように目新しい方法で解決しようとするなんて、自然にできることではありません。でも、悪い習慣を断ち切ることができるように、新しい習慣を身につけることもできます。スターンバーク教授は、創造的思考を習慣化するようになるには、3つの基本的な要素があると言います。それは、

1)創造的に考えることが身につくような機会があること、

2)創造的に考える機会を追い求めるように励ますこと、

3)創造的に考えるための報酬 の3つです。

この点において、創造性は他の習慣と何の違いもありません。

今回ご紹介しているように、たった2本の線から、こんなに豊かな発想が生まれます。

私たちは何か新しいアイデアやものを生み出そうとする際、どうしても意識して創造的になろうとしてしまいますが、往々にしてそういう時には創造性に富んだものは生まれません。おそらく大半の人が経験しているように、むしろお風呂やトイレの最中など、他のことに集中していたりボーっとしたりしている時の方が、ヒラメキや創造性は高まるのです。

創造性が欲しいときは、1つの考えに固執せず、自分自身でブレインストーミングを行うイメージが効果的。過去の事例や常識などはさておき、思いつくまま次々にアイデアを出していきます。出たアイデアに検討する価値があるかどうかはあとで考えればよいことです。

カリフォルニア大学が行った実験で、実は忘れっぽい人の方が創造的であることが明らかになりました。上述した通り、「創造的であろう」と意識しないことや、ひとつの考えに固執しないことが創造的であるためには肝要。忘れっぽい人にとっては、これらの項目は簡単にクリアできてしまうからというのが、その理由です。また、創造的であるための障害としてよく挙げられる固定観念。忘れっぽい人は固定観念すらも忘れてしまうため、既存の価値観にとらわれることなく自由な発想で物事を考えることができます。忘れっぽさは、「〇〇とは××するものだ」という固定観念を鑑みずに自由に考えることを促す性質であるため、創造性に一役買っているわけです。

 

忘れっぽいと自認している人は、その特徴をぜひ活かしてみてください。また、特段忘れっぽくない人であれば、ちょっとくらい違ってもいい、常識にとらわれなくてもいい、と気楽な気持ちでいれば、クリエイティブなアイデアが生まれることでしょう。

🔴課題ワーク 図形まとめ

前回と今回、2回に渡ってエゴレジ研の実験に協力してもらった学生のワークをご紹介しました。こうしたワークは、特に採点や評価などしなくても、何度も繰り返すうちに自然に発想が豊かになっていくはずです。

メゲたり凹んだりしたときに、出来あるだけ早く元気な自分を取り戻すには、臨機応変に対処する発想の豊かも必要です。エゴレジ力をアップするトレーニングのひとつとして楽しみながらチャレンジしてみてください。

Web上で、創造性スキル診断 もできます。

http://www.sinritest.com/positive/creative.php