心は「脳の働き」と大いに関係あります。筋肉を動かすと骨経由で脳が刺激されるので、身体を動かすと心も動くのです。

メンタル不調になりやすい梅雨の時季を明るく過ごすためにも、ストレッチを習慣づけることが一つの対処法になります。
ストレッチをすると前頭葉でアルファ波が増加し、心拍変動を増加させるため、心拍数を低下させ、副交感神経活動が働きます。副交感神経が働くことにより、身体がリラックス状態になるのです。

自分のメンタル不調に早く気づくこと、そして自分に合うリラクセーション法などのストレス対処法を見つけて実践することは強い武器となります。リラクセーション法には、呼吸法や自律訓練法など様々な方法がありますが、中でもストレッチは特別な器具や道具を用いることなく、場所や時間もとらず手軽に行えます。

🔴心のストレッチ

心のストレッチとは、体がリラックスすることで心のリラックスにもつながるストレッチ法から、自分の気持ちの持ちようを変えていくことで前向きになれるなど、身体と心の両方の面からアプローチできるリラックス法です。

「筋肉の緊張を緩めるストレッチ」で、体をほぐすことで気持ちもほぐれ、リラックスができるのだそうです。過去にNHKあさイチでも放送された、早稲田大学の熊野宏昭先生の「心のストレッチになる5つの方法」をご紹介します。ちょっと心の疲れを感じている方や、前向きになれないときにもおすすめです。

額の脱力ストレッチのやり方
1つ目は顔の「ひたい」をリラックスさせることで心のリラックス効果も期待できるストレッチ法です。人間はストレスがかかると体の緊張につながります。体が脱力できるとストレスも軽減できる効果があります。

やり方は、

1.息を吸い、目だけ思い切り上を見る
この時、額に力をいれ2~3秒キープします。
2.その後息を吐きながら目を元に位置に戻し、額の力を抜く
これを2~3回繰り返します。

 

肩を脱力させるストレッチ法
続いて額同様に肩も力を抜いていきます。特に寒いと感じたときや緊張しているときは肩に力が入り、ぐっと上がりがちなので意識して力を抜いてあげることでリラックス効果が生まれます。
1.肩をぐーっと思い切り引き上げ、首をすぼめる
この状態を2~3秒キープします。
2.息を吐きながらストンと肩の力を抜く
こちらも2~3回行います。

 

グーパーストレッチ
続いてはデスクワークの合間にもさっと出来る、手を使った方法です。
1.息を吸い、こぶしを握ってぎゅーっと力を入れる
この状態を2~3秒間キープする。
2.息を吐きながら力を抜く
これを2~3回繰り返します。

座ったままでもできるので、ちょっと息抜きしたいときや、電車の中でも手軽にできる方法です。

温暖ストレッチ
手の温かさを感じることで、どこででも簡単に行うことができます。冷え性改善にも効果があるそうで、全身がぽかぽかしてくるストレッチです。

1.椅子に座り、両手を太ももにおいて目を閉じる
太ももの温かさを手のひらから全身に送るイメージでリラックしてください。

体が温まることで心もリラックスすることができます。毎日時間を決めて5~10分行うと効果があります。

自己主張ストレッチ
最後は手鏡を使うことで手軽にできる心のストレッチになる方法です。言いたいことを伝えられる自分になるという効果が期待できます。

やり方は、

手鏡に向かって自分が思ったこと、言いたくても言えなかったことなどを言います
これだけのことですが、自分の行動を変えていける、きっかけづくりに役立ちます。

仕事で言いたくても言えなかったことや、友人や家族、夫婦、子供など言いたくても言えなかったことで自分の中にたまっていることがあったら是非吐き出してみてください。自分自身とも向き合うきっかけになります。結構スッキリしますし、今度はこう言ったらうまく伝えられるかな?と考えるきっかけにもなり役立ちます。

そもそも「運動」しようと思うことは、自分の「からだ」に意識が向いているということです。エゴレジのアップにもつながるセルフ・モニタリングやセルフ・コントロールに関わることなので、まず自分へ意識が向いていることが大切です。自分をメンテナンスする、つもりで試してみませんか。