🔴思いやり度をチェックしてみよう!
あなたは自分のことを思いやりのある人間だと思いますか?「思いやり」とは「他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち」のことです。普段の自分の「思いやり度」をチェックしてみましょう。日常生活で体験することの多い項目です。当てはまるものに「チ ェック:✔」をしてみてください。
いくつチェックできましたか?「少ないなぁ」と思われた方は、以下のことに心あたりはありませんか。
×余裕がないと自己中心的になってしまう
もともとの性格が自己中心的であるわけではなく、忙しいときなどは誰でもこの状態に陥ってしまう可能性があります。一つのことに集中するあまり、周りが見えなくなってしまう人も注意が必要です。余裕がないときでもなるべく相手を傷つけないように言葉や行動には気を配りましょう。
×自己愛が強いと思いやりを持てない
自分のことが大好きな人は、人と話す時でも「いつ自分の話を切り出そうか」と他人の話を聞くどころではありません。一般的に「優しい」と呼ばれる人は聞き上手であることが多く、相手の話を聞いてあげることは思いやりのある行動と捉えられます。自分の話ばかりする人は思いやりのない人と思われてしまっても仕方がありません。
×何でも人任せにしてしまう
「仕事ができる人は人をうまく使う」といいますが、人を育てると言いながら、無責任に何でも人任せにすることは意味が全く違います。自分が率先して動かずに他人任せにした結果、ミスがあってもカバーすることなく、他人のせいにしてしまう。そのようなことは「思いやり」とは程遠い行ないです。
🔴思いやりをもって行動するための習慣
1.相手の様子をよく見る習慣
思いやりのある人になるためには、まず相手の様子をしっかり観察することが重要です。「疲れているみたいだから少し休憩したら」などと声をかけ、気にかけていることを示すだけでも、相手は「大切にされている」と感じます。
2.相手の気持ちになってみる習慣
相手の様子をよく見ることができたら、次は相手の気持ちになってみましょう。友人や職場の同僚など、いつも元気ハツラツとした人がやけに静かだったら、それはなぜなのか考えます。もしそれが自分であれば、嫌なことがあったのかな、落ち込むことがあったのかなと考えられるはずです。
3.笑顔で接する習慣
笑顔でいるほうが、その人自身の気分は言うまでもなく、他人から見た印象にも重要な影響を与えます。あえて笑顔を習慣づけることは、人を「思いやる」ことの第一歩になります。
4.自分のマナーに気を配る習慣
マナーとは他人の気持ちへの細やかな心遣いのことです。自分がそう接してもらいたいと思うように人に対して接する(相手の時間を尊重して約束の時間を守る、自分ばかりがしゃべらないで聞き上手になる、など)よう心がけましょう。真摯に相手に向き合って情報を取り込み、それに基づいて行動することです。
5.「優先バランス」を修得する
思いやりは時に自己犠牲を伴います。円満な人間関係を築くためには、時と場合によって相手を優先にすることも必要です。自分より他人の要求をただ優先すればいいというわけでもありません。他人を思いやるときと、自分のことを考えるときのタイミングを見極め、思いやりの「優先バランス」をうまくとることを修得しましょう。
人を思いやる行為は、巡りめぐって必ず自分に返ってくるものです。メリーランド大学のアブドラ・M・アブドルハリム先生は「思いやりには単に善意の行動とか、思慮深く他人に接するということだけではない。他人に思いやりをもつということは、礼節の一部でもある。礼節は社会生活の秩序を保つために必要とされる行動・作法、礼儀のことであり、社会の幸福、果ては健全な地球までを考える現実的、積極的な行動なのだ」と述べています。
誰かに親切にしても、直ぐにその見返りがあるわけではありません。でも、いつかはまわり巡って自分に好ましい影響が戻ってくるものです。損得勘定ではなく、相手を思いやる気持ちが人と人をつなぐ絆となります。その絆は自ずと自分を支えてくれる力になります。だから、エゴレジ力も高まっていくのです。自分にできることを少しずつ実践していくことが大切です。